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2018年2月24日 (土)

萬翠荘

大正浪漫を今に伝える、日本が誇るフランス風洋館、萬翠荘に行ってきました。

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萬翠荘は、大正11年(1922年)旧松山藩主の子孫にあたる久松 定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が、別邸として建設したものです。

(※久松家は菅原道真の子孫)

久松伯爵は、フランスに長く住んでた陸軍駐在武官(サンシール陸軍士官学校に留学。のちにフランス公使館附駐在武官になる。)で、純フランス風の建物がお好みだったそうです。

建設費は約30万円。
今で言うと、19億円。

めちゃめちゃこだわって建てたそうです。

久松伯爵は、わかりやすく言えば、伊予のお殿様(松山藩主)でした。フランスに留学して、本当に陸軍で仕事して、陸軍を辞めた後に萬翠荘を自腹で建てました。

陸軍で稼いだお金では到底建てれませんが、松山藩の財産を相続していたから、お金持ってたって訳です。

萬翠荘は、当時最高の社交の場として各界名士が集まり、皇族方がご来県の際は、必ず立ち寄られたそうです。

確かに、集まってそう!立ち寄ってそう!

朝食を食べるためだけのお部屋がありました。

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晩餐会は、一階の広間で行われていました。

朝食のお部屋とは違う雰囲気です。

現在は各種イベント・個展など、随時開催されています。

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萬翠荘は戦禍を免れ、建築当時の様子をそのまま残しています。

大正浪漫かぁ。

とにかく!変わりたい!
新しい物取り入れたい!
世界に羽ばたきたい!
世界に肩を並べたい!!

って、思いがシャンデリアみたいにキラキラしてたんだろうなぁ。

めっちゃめっちゃこだわって建てた萬翠荘を見た市民はきっと、

「なんなんあれ?あの建物?」
「フランス風やってー!」
「へぇーー。そうなんや~。やけど、フランスって??どこ?」
「知らんの??伯爵さんが行っとったとこよー。」
「へぇーー。どーやって行くん?遠いんやろか?」
「そりゃ、遠いわい。」

なとど、話した事でしょう。

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昭和60年(1985年)
愛媛県指定有形文化財指定

平成23年(2011年11月29日)
国重要文化財指定
※萬翠荘本館と管理人舎の2棟

現在は愛媛県美術館分館

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