【続】新米お姉ちゃんの試練!
病室の外の廊下から、
「あ!まみぃ~はここだよ!しじゅかにね!しぃ~っ!」
と、一緒に来た家族を仕切っている小生意気なミユの声が聞こえました(笑)。
そして、私の顔を見た瞬間、生まれてからこの3年間で、ここまで嬉しそうなミユの顔は見たことがない!と思える程の、とびきりの笑顔を見せてくれました。
数日間、小さなリクトしか見ていなかった私には、
「あぁ、この子、こんなに大きくなったんだ!」
と、ミユが余計に大きく感じられ、一回りも二回りも成長したように思えました。
つかの間の面会が終わり、帰る時間になった時、ミユは
「じゃあね、まみぃ、ばいばいね!」
と、いつもと変わらぬ口調で言いました。
が!
その顔を見ると、今にも泣き出しそうなのを、誰にも気付かれまい!と、必死にこらえている顔だったのです
それは、ほんの一瞬の出来事で、その後、ミユは淋しさを振り切るかのように、皆から顔をそむけながら、さっさと帰る方向へ歩き出そうとしました。
別れ際には、いつもの笑顔でもう一度「ばいばい!」と手を振ってくれましたが、そこにいた家族の誰もが、ついちょっと前に見せたミユのその時の表情を見逃しませんでした。
数日会えないだけで、私の方が淋しくて仕方がなくなり、お願いして来てもらった面会でしたが、ミユのその顔を見て、ウルウルきてしまいました。
その後がたまたまリクトの授乳の時間(授乳室で行う)でなかったら、泣き出してしまっていたと思います。
「淋しい」と口に出して、もっと甘えてもいいのに・・・。
赤ちゃんの頃から、子供にしては、あまり「甘えん坊」ではなく、クールな子ではありましたが、それでも子供は子供。
甘えたくないはずがありません。
きっと、ミユはミユなりに考えて、我慢していたのでしょう。
そういうところも、またミユの個性であるとは分かっていますが、この時ばかりは、お姉ちゃんになったとは言え、まだたったの3歳である小さな子供が、必死に気を遣って、頑張っていたことを思い、色々考えさせられました。
この小さな体にいろんなものを秘めて、一生懸命生きている我が子達を思うと、リクトに対しても、ミユに対しても、ただそこに存在してくれているだけで、感謝の気持ちでいっぱいで、毎日、毎日、愛しさは増すばかりです
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