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2005年9月28日 (水)

【続】人生のどん底から3年半経ちました

この記事は、「 【過去日記より vol.10】人生のどん底から3年半経ちました」の続編です。

この日記には、さらに1年後に綴った、続きの日記がありますので、そちらも掲載させていただきます。

【2005年03月07日の日記より抜粋】

あれから3年、上の日記を書いてからも1年経ちました。

今でも、特に薄暗くなってからのバイクの音を耳にすると、一瞬あの悪夢が頭を過ぎりますが、それでも、ずいぶん楽になりました。

私は今、元気です。

3月7日は、私にとって、今の自分を立ち止まって振り返る日になりました。

あの時の犯人は、今頃どこで何をしているんだろう?

警察に聞かれて答えた被害額のほかにも、お財布にお金が入っていたことを、しばらく経って思い出しました。

お正月に帰省すると、実家の母が、キティちゃんのポチ袋に入れたお年玉をくれました。

ポチ袋の裏には、嫁に行った娘への直筆のメッセージ。

私はそれを、中身のお金はそのままにして、お守り代わりに、お財布に入れて持ち歩いていました。
それが2年分。

もはや私にとっては、「お金」という認識はなく、「お守り」だったので、警察に被害額を聞かれた時に、「お金」として思い出せなかったのです。

犯人達は、私のバッグを奪って逃走した後、ゆっくり中身を物色し、お財布(お小遣い用のと、家計用のと2つ)以外は、捨てました。
私のバッグは、後日、落し物として拾われ、交番に届けられていました。

私は考えました。

あの時、犯人達が、お財布の中身を物色して、お金のほかに、あきらかに、違う扱いでお財布に入っていた、私の「お守り」を発見する。
もしかしたら、発見しなかったかもしれないけど、発見したとします。

それを見た時どう思ったのかな・・・。

嫁いでいった娘が、母の愛を、肌身離さず持ち歩いている。

中にお金が入っているのに、それをお金以上に大切なものとして扱っている。

はたから見たら、ただの、お金入りのキティちゃんのポチ袋なのかもしれない。
でも私にとっては違った。

犯人が、それを見て、たった一度でも、ほんの一瞬、ほんのわずかにでも、良心を痛めることがあったのなら、全てを許すことは出来なくても、私はどんなに救われるだろう・・・。

そんなこと、考えても、知るすべもないことだけど、何度もそう思いました。
そうでなきゃ、自分がつらすぎたんです。

3年経っても、細かい部分まで、本当によく覚えています。

あの頃、その後どう生活していたかだけ、しばらくぽっかり忘れていたような気がするけど、逆に今の方が、思い出せます。

元気になって、冷静に振り返ることが出来るようになった証拠かな?




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