ゆるりの日々に読めた本は一冊だけでした。
瀬戸内寂聴 著 ”大切なひとへ”
この2月28日発行作品です。
今までご自分が親交のあった方たちへの送ることばが綴られている。
宇野千代、遠藤周作、市川房江、三島由紀夫、川端康成、開高健、などなど
いづれも歴史にその名を残した方たちとの交流のなかで、私たちが知ることのないエピソードの数々を著して、その人物を彷彿とさせています。
そのかたたちへの熱い思いを吐露して、人は生き、人生の終わりに向かっていくことが語られています。
その中に美空ひばりさんのことも書かれています。
抜粋してみます。
”生きるということは自分の中にある才能の可能性を引き出し、それを育て、極限まで成長させ大輪の花を咲かせるということだと私は長い間考えてきました。
そして自分の才能の花が、自分以外の他人を喜ばせること、それが最高の生き方だと私は考えています。
ひばりさんはまさにその典型のような人でした。・・・・・”
誰もがそんな生き方ができるわけではないけれどそんな風にストレートに ”生きる”とは を言って、くださる方もまた少ないように思います。
どのページも心に残る本です。