活性酸素とは?
活性酸素とは?
鉄くぎが真っ赤にサビる、切ったままのリンゴはすぐに茶色に変色する、野菜や肉は古くなると腐ってしまう。
これらはすべて"酸化"という現象ですが、実は私たちの身体の中でも酸化が起こってい ます。
人間の身体には酸素が必要ですが、一般的に体内に取り入れられた酸素の約2%は、活性酸素 という物質に変化していると言われています。
もともとは細菌やウィルスから身体を防衛するために利用されていますが、活性酸素が過剰に発生すると逆に自らの細胞を酸化させ、身体を「サビさせて」 しまうのです。
現代人と活性酸素
人間の身体の中では、活性酸素を消去するSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ:Super Oxide Dismutase)という酵素がつくられ活性酸素が過剰になるのをおさえています。
しかし、このSODは、年齢を重ねると衰え、活性酸素に対する防御力が低下していくと言われています。
しかも、ストレスや喫煙・飲酒・排気ガス・大気汚染・紫外線なども活性酸素を大量に発生させる要因となりえます。
活性酸素によって細胞が酸化すると、疲れを感じやすくなったり、お肌の衰えを感じるようになります。
また、活性酸素はアレルギーを悪化させる要因にも。
アレルギーは、免疫の異常反応が原因で起こります。
本来人間に無害な物質(花粉・ハウスダストなど)に対しても、病原菌やウィルスが侵入した時のように活性酸素で撃退しようとするのです。
活性酸素から身体を守るためのポイントは?
活性酸素が発生しにくい生活を心がけましょう
活性酸素に対抗するためには、過剰な発生をさせる要因を取り除くことが重要です。
そのためには、普段の生活の見直しを!
睡眠不足による休養不足。
イライラ、クヨクヨといった精神的ストレス。
タバコや過度のアルコール摂取。
これらに気をつけることと適度な運動やバランスのよい食生活が活性酸素の過剰な発生を防ぎます。
活性酸素に対抗する栄養素を知りましょう
活性酸素発生の抑制に効果がある抗酸化栄養素はさまざまですが、ビタミンではA、C、Eに活性酸素を消去させるはたらきがあります。
主に、亜鉛、セレンなどのミネラルは、活性酸素に対抗する酵素を助けてはたらきを活性化させます。
植物が紫外線の害から身を守るために備えている色素成分のポリフェノールや、緑茶に含まれている渋味成分のカテキン、また今注目を浴びているピクノジェノールという成分にも抗酸化力があると言われています。
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