42年目の貯金箱♪
本日の高知新聞朝刊より♪
「４２年目の貯金箱
」
「珍しい物見せてあげる」とおもむろにバッグから
Ｓさんが取り出したのは、鮮やかな黄色の貯金箱。袋を上で
しばった形で、真ん中に「＄（㌦）」という記号が書いてある。
４２年前、高校２年生だった私は、この貯金箱が
ひと目で気に入って、Ｓさんの誕生日プレゼントに
迷わずこれを買ったのだった。
差し出された貯金箱を見て、１６歳の私にタイムスリップ
したような不思議な、そして懐かしい気持ちになった。
Ｓさんとは休み時間はいつも一緒だった。それに１年生の
時に同じクラスだったＫちゃんと、クラスは別だけど中学が
一緒だったＭさんが加わり、私の教室の前の廊下で、
４人でいろんな話をしたものだ。
学校生活のこと、将来のことやあこがれの俳優さん。
授業が終わればまた集まりという毎日だった。
人生に怖いものなしの４人の１６歳は
「学校ってテストがなければ最高やにねえ」。
これが共通の意見だった。
本ばかり読んでいた私をクラブ活動や夏休みのバイトに
連れ出してくれたのはＭさん。
Ｋちゃんとは昨年偶然会って今ではメル友だ。
私はＳさんからもらったプレゼントは何だったかも
忘れていたのにと、胸がじーんとなっていたら、
「この貯金箱はね、ずっとたんすの飾り棚に置いて
いたのよ。これがあると部屋が明るくなるから」と、
彼女の優しい声が耳に響いてきた。
ほのぼのとした温かい文章の作者は
さんばしグループのＮさんです
あまりにも良い文章だったので
高知だけではもったいないので、
ご本人の許可を頂いて全国へ配信しました
」「珍しい物見せてあげる」とおもむろにバッグから
Ｓさんが取り出したのは、鮮やかな黄色の貯金箱。袋を上で
しばった形で、真ん中に「＄（㌦）」という記号が書いてある。
４２年前、高校２年生だった私は、この貯金箱が
ひと目で気に入って、Ｓさんの誕生日プレゼントに
迷わずこれを買ったのだった。
差し出された貯金箱を見て、１６歳の私にタイムスリップ
したような不思議な、そして懐かしい気持ちになった。
Ｓさんとは休み時間はいつも一緒だった。それに１年生の
時に同じクラスだったＫちゃんと、クラスは別だけど中学が
一緒だったＭさんが加わり、私の教室の前の廊下で、
４人でいろんな話をしたものだ。
学校生活のこと、将来のことやあこがれの俳優さん。
授業が終わればまた集まりという毎日だった。
人生に怖いものなしの４人の１６歳は
「学校ってテストがなければ最高やにねえ」。
これが共通の意見だった。
本ばかり読んでいた私をクラブ活動や夏休みのバイトに
連れ出してくれたのはＭさん。
Ｋちゃんとは昨年偶然会って今ではメル友だ。
私はＳさんからもらったプレゼントは何だったかも
忘れていたのにと、胸がじーんとなっていたら、
「この貯金箱はね、ずっとたんすの飾り棚に置いて
いたのよ。これがあると部屋が明るくなるから」と、
彼女の優しい声が耳に響いてきた。
ほのぼのとした温かい文章の作者は
さんばしグループのＮさんです
あまりにも良い文章だったので
高知だけではもったいないので、
ご本人の許可を頂いて全国へ配信しました
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