ノエビア販売代理店 本郷　 サロン Yoshie

２月８日、田舎のばあちゃんのお見舞いに行ってきた。

小さいころは、田舎には、毎年夏に遊びにいき、海やプール、時には川で、連日遊んだ。
裏表、まるでわからないっていうくらい、焼きまくってた。
もともと、色黒の私なのに、これでもかっていう焼き方。
日焼けオイルを塗って焼いていた。
日焼け止めなんていう発想がない時代。

ばあちゃんは、いつも留守番。
でも、毎回、おにぎりを用意してくれた。
今でも、田舎から梅干をいただいている。
この梅を入れると、「海の家」の味がする。

なぜか、ばあちゃんが炊くと、ご飯がおいしい。

弟が生まれる時、ばあちゃんはうちに半月ぐらい、来てくれた。
なぜか練り物ばかりの煮物には閉口。
きっと、お金を使わないように、お得な食材でおかずを作ってくれていたんだろうなぁ。

いつもの炊飯器なのに、ばあちゃんが炊くと、ご飯の味が違う。
ご飯のとぎ方を見ていた。
水が透明になるほどは、といでない。
水分量は、手で計る。
といだ米に水を入れて、手をパーにして、つける。
指が水に隠される程度？
目盛りなんか、みない。
これで、うちの米が、おいしくなる。

弟が生まれたとき、私は小学４年生。
毎日、ご飯をとぐのは、ばあちゃんが帰った後、私の仕事になったが、まねっこしたけど、ぜんぜん同じ味にはならなかった。

そのばあちゃんも、９０歳。
１０年以上、会ってなかった。
入院したと聞き、やはり、会いに行こうと出向いた。

ベッドの上のばあちゃんは、ものすごく小さくなっていた。
体も、顔も。
入れ歯も危ないからと、はずしているから、余計に小さく見える。
声も小さい。なんだか、か細い、高い声。

でも、アタマはシッカリしている。
話もできた。
「お母さん、よろしくな。」
ふごふごしながらの言葉だけど、ちゃんと聞こえた。
涙が出た。
疲れるといけないので、会えた時間は、５分もない。

「また、来るからね！」

もうちょっと、マメに顔をだしておくんだったな。
ご飯の炊き方のこつも、しっかり教えてもらうんだった。

今回、会えてよかった。
今の私は、ばあちゃんがいるからこそ。
元気になってね。